「夢を追いかけることが許されるのは、いつまでなんだろう。」
バンド仲間に裏切られメジャーデビューの夢を絶たれた水無月或都(みなづきあると)は、ボカロPとして一人で夢を叶えようとするも上手くいかない。
ある日天才作曲家の霧夜が、歌い手・ロゼを含めた三人で「酔シグレ」というクリエイターチームを組まないかと話を持ちかけてくる。ドラマの主題歌をかけたオーディションに、チームとして応募したいと。
仲間はもう作らない、と一度は断った或都だったが、ある事件をきっかけに期間限定でチーム加入を了承する。ネットアーティストとして伸びるコツやノウハウを霧夜に教わりながら、オーディション応募の準備を進める或都たち。絵師のリンネ、Mix・動画担当の美景もメンバーに加わり、五人で過ごす内に或都は皆に少しずつ心を開いていく。
試行錯誤の末、ついに渾身の勝負曲「ヒネクレ真理学」が完成。しかし大手芸能事務所・MFP所属のアイドルで、かつて或都のバンド仲間だった騎月の手により、応募前にその曲が盗作されてしまって…?
新進気鋭のネットアーティスト・酔シグレが綴る、ネットクリエイターたちの夢と現実を描いた群像劇。
※実話ではありませんが、作中に登場する楽曲は全て酔シグレ本人がYouTubeに実際に公開している楽曲です。
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