2020年5月から書き始めた物の最新バージョンです。誤字や文章の訂正の他に話の追加をしました。
〈あらすじ〉
「遥に出逢えたこと、きっとそれは奇跡だったんだ」
遠い所から引っ越してきた海斗にはこの街の全てが新しく、心地よかった。きらめく朝陽、そよぐ緑、咲き乱れる花……それらを感じながら走る春の公園で、見覚えのある女性を見つける。
彼女の名は遥。
先日、はじめましてと挨拶を交わした職場の先輩だ。
「笹山さん」
海斗は初めて自分から人に声を掛けて遥を誘い、二人は遠慮がちに微笑みを交わす。
次第に親しくなる二人……遥もまた、海斗に惹かれていく。
「何を企んでいるのです」
その二人を疑い深く見つめる視線。
「お前はどうせ俺に逆らえないからな」
海斗を嘲笑う存在。
物語は今より少し先の未来で始まる。舞台はとある地方都市、最先端の技術を駆使したドームシティが増える世の中でまだここだけは緑に溢れ、色鮮やかな自然が広がっている。
そんな穏やかな街で生まれた小さな恋とその裏で密かに進む陰謀、二人を狙ういくつかの影……遥と海斗はお互いを、そして生まれた恋を守ることは出来るのか。
〈時代背景〉
2050年の世界は人口減少を補う為、人の役割を補う国家公認アンドロイドが多く生産され、各地で活躍している。
外見はまだ滑らかに動くマネキンのようだけれど、人々と助け合い、仲良く共存して社会を運営しているので、人間もロイドのおかげで心身共に余裕のある生活を送ることが出来るようになった。
更にはパートナーロイド制度が認められ、男女共に自分好みのパートナーロイドを迎え、様々な方法で子供を育てる事も出来るようになった。
人々の幸福度が上がっていく一方、表向き禁止されているアンドロイド研究を隠れて行い、人に擬態して暮らしているロイドがいるとか、陰謀を企てている組織がいるとか、不穏な噂があることも……。
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