経理部の小宮山千幸は大人しい性格で、男性が苦手だ。しかも社長の娘とあれば同僚からも監視役かと煙たがられている。(と、本人だけが思っている)
千幸のめざす資格を持つ上司、公認会計士の一柳功至は千幸の憧れである。
功至は出会った時からずっと千幸に近づきたいと思っていた。だが、最初にガンガン話しかけすぎて千幸に引かれた(と、本人だけが思っている)ので、今は見つめるだけに自制していた。
が、父親同士が二人の結婚を決めてきた。
向こう(の父親)も乗り気だと言った。
向こう(功至)も!?
向こう(千幸)も!?
勘違いした二人が勘違いじゃなかったことに気付くお話です。
つまり、初動を間違えた。