時に紀元前五二七年、リビアから一組の家族が黄金の都エジプトに憧れ移住してきた。十四歳のおてんば娘レイラの家族だ。優しい父親ムクター、黄金が大好きな母親マブルーカ。旅の途中で一緒になったリビア山猫の子猫ネジム。家族の新生活が猫神バステト神の町ブバスティスで始まった。
ところが平和なエジプトの生活もペルシアの侵略で長くは続かなかった。エジプトを守るためエジプトのネコ達が立ち上がった。
だが、ペルシア王のネコを盾にした作戦にエジプト軍は総崩れ。ネジム率いるネコ軍団の援護も虚しくエジプト軍は大敗した。
王は最後の決戦ためメンフィスに向った。迫るペルシア軍。
プサムテク三世と籠城した市民兵はペルシアの大軍と勇猛果敢に戦うもあっけなく大敗、ここにエジプト第二十六猫王朝は滅んだ。
城を脱出したレイラとアキレス、ネジム、タミットの一行は、追っ手を逃れ、ネコ神様が用意した船に乗りナイルを北上、途中レイラの両親を救出してエジプトを脱出、ギリシアへ逃れた。
その後、ペルシアに支配されたエジプトでは、解禁となったエジプトの家猫が序々に近隣諸国に持ち出され、インド、中国、日本、ヨーロッパにも広まることに。
やがて世界中に広まったネコたちは多くの人々の心と魂を癒すことになったのだ。※歴史ファンタジーです。
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